「ひとりごと・健康通信」をふりかえって (3) 2020/1/22

もう10年も前から、数人の人に「ひとりごと・健康通信」などというのを書いてきたが、そんな記事を振り返りながら、この10年で健康に対する考えや生活がどう変わってきたか・・書いたものを整理したり、付け加えたりしながら書いています。

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ひとりごと・健康通信 「こんにゃく」 2010年11月11日

猛暑の影響はまだ続いていて、野菜や海の中のホタテまで農家や漁師の人たちの生活をおびやかしているようです。


ところで・・私は、排出(?)しない日は今まで記憶になく、便秘の苦労はほとんどありませんが、それでも、消化器・・「腸の働きが免疫に深い関係がある」・・ことは、東洋医学ばかりでなく確かなようですので、普段から食事や呼吸にも気を配っています。

栄養・運動・睡眠・・と、いろいろ健康法は試みていますが、以前書いたように「呼吸法」は私にとって〝究極的な健康法〟のように思われます。人間関係や社会の流れが交感神経優位になって体調を崩しがちな現代の物質・情報文明の中で、心をゆったりさせる副交感神経の働きを促すには・・ゆっくり長く息をはくことによって、自然に酸素を大きく吸収できて、柔軟体操などで筋肉がゆるむのが実感できます。
投手が投げる前に大きく呼吸したり、弓でもゴルフでも呼吸を自然に整えますし、血圧を測る前にゆっくり呼吸をすると、緊張が解けて血圧が下がるのはいつも経験することです。

呼吸法についてはまた書くことがあると思いますが、話を元に戻して、今回はいつも見ているNHKの「ガッテン」から、コンニャクについての話を聴いているうち、これから私ももう少し食べてみたいと思うようになったこともあって、ご覧になったかもしれませんが、Webをコピーしてみました。

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2010年11月10日放送  http://www.nhk.or.jp/gatten/
太めの人ほど効果あり こんにゃく裏ワザ大全

今回の番組について
「太めの人ほど効果あり こんにゃく裏ワザ大全」
日本が誇るヘルシー食材の定番“こんにゃく”。
江戸時代から“おなかのお掃除役”として知られ、便秘解消やダイエット、
コレステロールの抑制、糖尿病の予防、有害物質の排出などなど・・・
さまざまな健康効果が期待されています。
でもそれって本当?!
ガッテンは科学の力でこんにゃくをおなかの中まで追跡!
徹底検証してみたところ・・・太めの人にほど効果を発揮するこんにゃくの
スゴ~イお掃除パワーが次々と明らかになりました!
しかもそれはある食べ方をしなければ、手に入らないことがわかっちゃったんです。
おどろきの健康効果から夢の料理術まで、
伝統食材こんにゃくの新境地を切り開くお役立ち情報をお届けします!


番組ディレクターのひとこと
やっぱりこんにゃくはすごかった
「こんにゃくはおなかのお掃除をしてくれるから食べなさい」
子どもの頃から母親にそう言われて育ちました。
でも、おそうじってなに?本当に悪いものを出してくれるの?
抱き続けてきた疑問が番組の出発点です。
内視鏡カプセルで消化過程を追いかけ、お掃除の実態を知るため研究者や料理人、
農家の方を訪ね歩く日々。
そこで知ったある真実にショックを受けながら、最後にわかったのは・・・
想像を上回るこんにゃくの底力!
なんだ、やっぱりこんにゃくはすごかった。
食べさせてくれた母親に改めて感謝したくなるような番組になりました。


オープニングクイズ
問題:食用以外にもいろいろなところで使われてきたこんにゃく。
「湿布」「爆弾」「ボール」「枕」のうち、実際に使われなかったのはどれか?
答え:枕
それ以外は全て実際に使われています。
湿布はこんにゃくを温めた“こんにゃく湿布”が民間療法のなかで今も使われており、

爆弾は戦時中に風船爆弾を作る際、風船爆弾の和紙をはるときののりとして
粘りけのあるこんにゃく芋が使われました。
さらに明治時代にはこんにゃくの弾性を生かしたボールやゴムも作られていました。


おなかのお掃除のナゾ
江戸時代から「おなかのお掃除役」として知られてきたこんにゃく。
今もたくさんの人が“食べると体内の悪いものを出してくれる”と信じており、
地域によっては大掃除や冬至、節分などの節目のときに身を清める目的で
食べられています。

でも、おなかのお掃除って一体なんなの??調べていくと、こんにゃくに含まれる
食物繊維“グルコマンナン” にすご~いお掃除パワーがあることを発見。
水に溶けるとねばねばドロドロの物質になり、脂肪や糖分の吸収を抑えたり
有害物質を閉じ込めて排出してくれたりするパワーがあるんですって!
すご~い!!

そうとわかれば、なんとかしてそのお掃除パワーをこの目で見てみたい!
ガッテンは内視鏡カプセルを駆使してこんにゃくの消化過程を追いかけるという実験を行いました。
そこで見たものは・・・
口に入ってから大腸に到達するまでほとんど消化されることなく、
姿を変えずに移動しつづけるという衝撃的なこんにゃくの姿!
ねばねばドロドロになって悪いものを運び出す力は全くありませんでした。
いったい、これはどういうわけ??


こんにゃくに隠された秘密
どうしてこんにゃくの成分であるグルコマンナンのパワーが
こんにゃくにはなかったのでしょうか?
その理由は、こんにゃくの作られ方にあったんです。

こんにゃくは、こんにゃく芋という芋を細かく砕いた粉を固めて作る食べ物です。
この粉を固めるときに、水酸化カルシウムなどの凝固剤を使います。
実は、このことによってグルコマンナンの性質が変わってしまうのです。

もともとグルコマンナンは水溶性の食物繊維。
水に溶けてねばねばドロドロの物質になることで、そのパワーを発揮するものです。
しかし、凝固剤によって固められてしまったことで水に溶け出すことのできない
不溶性の食物繊維に変わってしまいます。
このときに、グルコマンナンのねばねばドロドロパワーは失われてしまうのです。

グルコマンナン(水溶性食物繊維)
→こんにゃく(不溶性食物繊維)に変身!

この反応は不可逆性のもので、元に戻すことはできません。
料理の際に加熱したりよくかんで食べたりしても、グルコマンナンのパワーを
復活させることはできないんです。
グルコマンナンとこんにゃくは別物。
残念ながら、こんにゃくにねばねばドロドロのお掃除パワーは期待できないんです。


ある食べ方で底力を発見!
では、こんにゃくの本当の実力とは一体なんなのでしょうか?
昔から言われているお掃除力とはなんのことだったのでしょうか?

真実を求めて訪ねた北海道の大学で、こんにゃくの実力を知る研究者に出会いました。

グルコマンナンの粉とこんにゃくを砕いた粉をそれぞれマウスに食べさせたところ、
こんにゃくを食べさせたマウスのほうが効果が大きいものがあったのです。
それが何かと言うと・・・
便整改善効果!
こんにゃくを食べさせたマウスのほうが、早くたくさんの便を出したんですって!

ということは、人間でも便秘の改善につながるのでしょうか?
早速、便秘に悩む6人の男女に集まってもらい、一日一枚の板こんにゃくを
食べてもらうという実験を行いました。
すると、10日後。集まった方たちはみんないい笑顔!
聞いてみるとやはり「朝出るようになった」「規則正しく出るようになった」
「便のかさが増した」など、明らかに便通が良くなったという報告が5人からありました。
さらにおどろいたことに、体重が下がっている人、コレステロール値が下がっている人、

血糖値が下がっている人など、便通改善以外にもさまざまな効果があらわれていたんです!
いったいどうして??


太めの人ほど効果あり
便秘が改善された理由は、こんにゃくがいつまでも消化されないことにありました。
不溶性食物繊維を含んでいるこんにゃくが消化されないまま大腸にとどまると、
便のかさを増すことになります。
すると早めに排便のサインが送られるため、早くたくさんの便を出すことにつながります。
これこそがこんにゃくの便秘改善のパワーなのです。

さらに、体重やコレステロール値、血糖値が下がった人たちを見てみると、
今回実験に参加してくれた人のなかでも身長に対して体重が多めの人に特に減少効果が出ていました。
どうしてでしょう?

実は、こうした人たちの普段の食事内容を調べてみたところ、
日常的に一般の人よりも量やカロリーの多い食事をとっていることがわかりました。
そうしたなかに低カロリーで満腹感の強いこんにゃくを食事にとりいれたことで、
結果的に食事バランスを改善することができ、さまざまなうれしい効果に
つながったと考えられます。

こんにゃくにはグルコマンナンのお掃除パワーはありませんでしたが、
継続的に食事にとりいれることで便秘改善・減量・コレステロールの抑制・糖尿病予防
などうれしい効果が期待できる食材だったのです。


こんにゃく!夢の料理術
しかし、こんにゃくを継続的に食事にとりいれると言っても
現実には大きな壁がありました。
こんにゃくはそれ自体には味がほとんどなく、食感も独特。
レパートリーも煮物しか思い浮かばないという人がたくさんいるのです。
今回実験に参加してくれた人からも「良い結果は出たもののこんにゃくを
今後も食べ続けるのは難しい」というお悩みの声が・・・。

そこで、こんにゃく料理を出している料理店を訪ねたところ、こんにゃくを使う前に
ある一手間をくわえることで食感や味つけを良くしていることがわかりました。
その裏ワザとは・・・!
なんと「こんにゃくをひっぱたく」なんです。

こんにゃくをまな板に勢いよくたたきつけることで、全体的に伸びて
やわらか~くなります。
こうした変化によってかみやすくなることで、調理したときに普段よりも
味がついたように感じるそうです。

さらに、こんにゃくの食感をあやつるにはもうひとつ大切なポイントがあります。
それは“コンコンピンピンニャクニャク”。
実はこんにゃくは昔から、高温ではコンコンとかたく、中温だとピンピン、
低温だとニャクニャクやわらかいと言われています。
やわらかい食感を残したければ10分以上煮込まずに料理することが大切なのです。


:::2020・現在:::::

10年前の記事ですが、いまは東洋医学にも出てくる「大腸と免疫」の関係から、野菜・海藻とともに穀物と水分に重点を置いて、ヨーグルトも加わりました。それと、生活の中で「座り続ける対策」として、「背筋を伸ばす・呼吸法」を開始したところです。