「ひとりごと・健康通信」をふりかえって (24) 2023/10/9  「めまいは生活の中で改善」 

10年ほど前から、「ひとりごと・健康通信」を書いてきたが、その後健康に対する考えや生活がどう変わってきたか・・振り返りながら書いています。

:::::

件名 : ひとりごと・健康通信 「めまいは生活の中で改善」4
日時 : 2013年9月16日 17:12

6月に書いた「めまい」は、ストレスなど自律神経の影響を受けて・・つまり「心」の状態が「体」に表れる症状とも考えられますので、体と心がお互いに影響しあっていることを理解して、自分の生活を見直すきっかけにもなるように思います。

その「めまい」が、自律神経とは無関係なのか・・、多くの「めまい」はどのようにして起きるのか、そして生活の中で自分で改善することができる・・・というNHKの放送がありました。


***

めまいは自宅で解決!新発想の劇的改善ワザ   NHK 2013年09月04日放送

立っていられないほど目の前が揺れて、目を開けるのも怖い……。
このような激しいめまいは、誰にでも起きる可能性があり、ある日突然襲いかかってきます。
なかでも「運動不足」「パソコンをよく使う」「寝相がよい」のうち、どれか一つでも当てはまる人は、激しいめまいが起きる危険性が高いのです。まさに他人事とはいえないめまいですが、じつは、多くの場合自宅で簡単に治せることがわかったのです!

めまいのメカニズムから、自宅で治せるめまいかどうかの見分け方、治し方などをお伝えしていきます。また、難病の特定疾患に指定されている「メニエール病」の最新情報もお伝えします。


自宅で治せる「めまい」も
あるんです!
起きるととてもつらくて、家から外に出ることすら怖くなってしまうという、
激しいめまい!
でも実は半分以上の方が自宅で治せるめまい!ということが分かってきました。
今までめまいを経験したことがないから平気、という人も安心は禁物です!
年齢を重ねるうちに、めまいが起きる危険も増えてくるそうです。
備えあれば、憂いなし!!
ぜひ、この番組を参考にしてめまいの正しい対処法を知っていただきたいと思います。 


耳石が三半規管に入るとめまいが起こる!
今まで一度もめまいの経験がなかったAさんは、ある日立ち上がった瞬間に、激しいめまいに襲われました。すぐ病院で検査を受けたものの、異常は見つからず原因は不明……。ところが、しだいにめまいの起こる頻度が高くなり、しまいには毎日起きるようになってしまいました。

Aさんを襲っためまいは、耳の内耳の中にある「耳石」が、体のバランスを感知するセンサーの三半規管内に入り込むことで起こります。
耳石は、体の前後や上下の動きを感知して、その情報を脳に送っていますが、ちょっとした衝撃や老化などが原因ではがれて、隣にある三半規管の中に入り込んでしまうのです。

身体が動くと、三半規管にある「感覚毛」という部分が揺れることで、脳にその情報を伝えます。ところが、耳石が入り込むと、動いていないときでも感覚毛が刺激されてしまい、誤作動を起こしてしまいます。これが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるめまいのメカニズムです。

BPPVの場合、安静にして耳石の動きが止まれば、めまいも治まります。症状がめまいだけで、1分以内に治まるのであれば、BPPVと考えられます。ただし、しびれやまひ、ろれつが回らないなど、他の症状も併発している場合は、脳卒中の疑いがあります。また、めまいが1分たっても治まらない場合も、他の病気の可能性があるので、すぐ病院にいってください。

BPPVなら、耳石さえ取り出せばめまいは治せることになります。実際、医療現場では、耳石を取り出す治療法が行われていますが、これを自分でやることはほぼ無理。
ところが、めまいを自宅で治せる方法があったのです


自宅でめまいを治すワザ①
「寝返り」で耳石を粉々にする!
激しいめまいに悩まされていたAさんは、「寝返り」だけでめまいを治すことができました。

実は、耳石というのは新陳代謝を日々繰り返していて、毎日サラサラと粉のようにはがれ落ちています。そうして三半規管内に入ってしまいますが、耳石が小さい場合、三半規管内の感覚毛は反応しません。
めまいが起きるのは、こうした耳石が長時間、同じ場所に集まって大きな塊になってしまうとき。
つまり、耳石が塊になりやすいのは、長時間動かないときや寝ているときなのです。

めまいを治すやり方はとっても簡単。
まず、寝転がった状態で上を向いて10秒、右を向いて10秒、上を向いて10秒、左を向いて10秒。
たったこれだけで、塊になった耳石を細かく分散させることができます。

ある病院の調査では、この「寝返り運動」をしたところ、BPPVの患者さんの7~8割に改善効果がありました。


自宅でめまいを治すワザ②
「枕」を高くして
耳石の侵入をブロック!
もう一つのめまいを治すワザは、三半規管に耳石を入り込ませないようにするワザです。 


そのワザとは、「枕」を高くすることです。

何度も激しいめまいに襲われていたBさんは、いつも枕を使わずに寝ていましたが、通常の枕にタオルを重ねて高くして寝てみたところ、1週間ほどでめまいが起こらなくなりました。
実は、枕をしないで寝ると耳石は三半規管に入りやすく、枕が高いと耳石は入りにくいのです。


難病「メニエール病」の最新診断法と治療法
激しいめまいの中で、2番目に多いとされる「メニエール病」は、難病の特定疾患に指定されるほど治りにくい病気です。
メニエール病は、激しいめまいのほか、耳鳴りや難聴などが起こり、放っておくと改善できなくなる場合もあります。見つけるのが難しい病気でしたが、最近、確実な診断法ができたため、早期発見や早期治療が可能になりました。

最新の診断法は、解像度の高いMRIを使って耳の奥の異変を見つける方法ですが、ここに水ぶくれがあるとメニエール病と診断されます。

現在、この水ぶくれを抑える治療法としては、水分の摂取を控えたり、利尿剤を服用するといったものが行われています。ただ、これでも症状が改善されない場合もあるため、別の選択肢として手術や中耳加圧療法、水分摂取療法といった治療法も行われています。

メニエール病の治療法はいくつもありますが、根本原因がよくわかっておらず、改善も難しい病気です。治療は必ず医師の相談のうえ行うようにしてください。


今回のお役立ち情報
自宅で治せるめまいの見分け方について自宅で治せるめまいは、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるもので、激しいめまいの約半数以上がこのタイプに当てはまります。BPPVは、耳石が三半規管に入り込み、身体のバランスを感知するセンサーを誤作動させることで起こります。
BPPVかどうかを見分けるには、めまいが起きたとき頭を安静に保ちます。めまいが1分未満で治まるならBPPVで、1分以上なら病院に行くべきめまいと考えられます。ただ、一過性の脳虚血の場合でもめまいが1分未満で治まることもあるので、手足のしびれやろれつが回らないといった症状がある場合は、すぐ病院に行ってください。

激しいめまいの治し方について頭を動かさない就寝中などに、三半規管内で耳石同士がくっつき塊になることで、激しいめまい(BPPV)が起こります。
自宅で治す方法には、2つの方法があります。

・寝返り運動(耳石を塊にさせない)
寝転がった状態で上を向いて10秒→右を向いて10秒→上を向いて10秒→左を向いて10秒。これを毎日朝晩それぞれ10セット続けることで、耳石が1カ所に集まりにくくなるため、治療や予防に効果があります。

・枕を高くする(耳石を三半規管に入れない)
枕が高い状態で寝たほうが、耳石が三半規管に入りにくくなります。通常の枕にタオルを重ねて高くするだけで、めまいを起こす元となる耳石を三半規管に入れにくくすることができます。

メニエール病の診断法について激しいめまいや耳鳴り、難聴などが起こり、難病の特定疾患に指定される「メニエール病」。現在、確実な診断法が確立されたため、早期発見、早期治療が可能になりました。
診断法は、解像度の高いMRIによって行われ、国内では名古屋大学病院など5カ所で受けることができます。保険適用のため、費用は1万円前後。診断には4~5時間ほどかかりますが、気になる人は診断を受けてみることをおすすめします。