クリスマス・・って何なんだろ

クリスマス・・サンタ・プレゼント・雪の降る夜・・・キリスト教の信者でもないのに、そんな空気をつくっている商業活動に載せられて、どんな意味があるのか・・・。子どもたちの喜ぶ姿と、その陰に見え隠れする・・競争社会に適応させられる教育と、いじめで追い詰められる子どもたち・・そして若い人たち

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街に冬の灯がきらめく時分になると  朝日 (天声人語)12月23日

街に冬の灯がきらめく時分になると、口をついて出る句がある。秋元不死男。何が聖夜だ、ケーキや七面鳥なんて知るものか。歳末特有の哀感の向こうに笑いがある。

「12/24はカップルの入店をお断りさせて頂きます」。東京都八王子市のパスタ店「ピアピア」は店頭にそんな貼り紙をした。今年で4年目だが、あくまで遊びである。「楽しそうなカップルを見ると、恋人のいない店員がへこむのでは。そんなノリで企画しました」と経営者の坂井純さん(42)は言う。

席数25の小ぶりな店で、来客に交際中かどうか尋ねることはない。だが反響は想像を超えた。国内の新聞やテレビだけでなく、ブラジル、オランダ、中韓など海外からも取材を受けた。

「日本では晩婚化と少子化が深刻で、来世紀には人口が5千万を切る見通し。それなのになぜかカップルお断りの店が好評」と英紙。キリストの降誕を祝うという本来の意味を離れ、恋の日と化したことも関心をひいたらしい。

「私も学生時代、24日になると行き場がなくて困りました」と坂井さん。賛同の手紙やメールが数十通届き、反対意見はごくわずか。この時期ならではの居心地の悪さを感じてきた人は意外と多いようである。

「青年はサンタクロースの衣装にて師走の街をピザ宅配す」石井孝。
クリスマスの過ごし方にはもとより幅がある。恋人や家族と楽しむもよし。ピサ゛を配るもよし。ひとりでぬるいワンタンをすするもよし。