「ひとりごと・健康通信」をふりかえって

もう10年も前から、数人の人に「ひとりごと・健康通信」などというのを書いてきたが、そんな記事を振り返りながら、この10年で健康に対する考えや生活がどう変わってきたか・・書いたものを整理したり、付け加えたりしながら書いてみようと思う。 2019/12/07

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ひとりごと・健康通信「健康の常識(?)」 2010年3月12日

ようやく春が近づいてきたようですが・・春の陽気かと思うと急に真冬に戻ったりして・・・、この時期は季節の変わりめで、3月・9月頃は医者が最も忙しい季節と聴いています。私は好きな田んぼの風景の中を歩いています。

NHKの番組などで、健康の常識が変わってしまうようなことが紹介されました。
メタボリック・ウエスト90cm・・身長に関係なく(?)・・の疑問、そのナゾ・ウソ(?)が解けてきたようです。
糖尿病は、痩せているから・・と安心できないこともわかりますが、どちらにしても・・情報とか常識というものは、自分の体や心の状況をよく見ながら、自分自身で生活を見直していくことが大切なように思われます。

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NHK Webサイトから・・
〔 肥満=病気という常識が変わりつつある。太ってなくても誰にでも蓄積する異所性脂肪。強い毒性で心臓などにダメージを与えることがわかってきた。異所性脂肪の正体に迫る。

「肥満=病気」という従来の常識が大きく変わりつつある。太っている・いないにかかわらず、誰にでも蓄積する「異所性(いしょせい)脂肪」。肥満をもたらす皮下脂肪よりも毒性が強く、心臓やすい臓など大切な臓器にダメージを与える実態が明らかとなってきたのだ。糖尿病の主因になっている可能性も指摘されている。しかもこの脂肪、日本人は特にたまりやすいことも分かってきた。異所性脂肪の正体に迫り、その対策を伝える。

「肥満=病気」という従来の常識が大きく変わりつつある。
日本では今、「太っていないのに生活習慣病になる人」が急増している。一方で太っているのに生活習慣病と無縁の人もいる。この謎を解き明かすものと注目されているのが、皮下脂肪でも内臓脂肪でもない第3の脂肪、異所性(いしょせい)脂肪だ。強い毒性を持ち、心臓やすい臓など生命を支える大切な臓器に蓄積し、大きなダメージを与える。

糖尿病の多くが異所性脂肪によって引き起こされている可能性も出てきた。しかもこの脂肪、日本人は特にたまりやすいことも分かってきた。
異所性脂肪の蓄積を防ぐ鍵は、実は皮下脂肪にある。エネルギー貯蔵庫である皮下脂肪にためきれない脂肪が、異所性脂肪となって様々な臓器にたまり、病気を引き起こすのだ。日本人は皮下脂肪の貯蔵能力が低いため、少し太っただけで異所性脂肪が蓄積し病気になりやすいと考えられる。毒性が強く恐ろしい異所性脂肪だが、それを減らす方法は意外なほど簡単であることも分かってきた。食事と運動に少し気を遣っただけで、わずか3日で改善するのだ。第3の脂肪、異所性脂肪の正体に迫り、その対策も伝える。〕

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最近、図書館で借りてきて読んで、学んでいる・・「現代医学に見切りをつけて、免疫学を研究している安保徹」の本の中から、参考になるか・・日本の医療で問題になっている糖尿病・免疫系について書かれています。

〔 病気にならない「三大免疫力」温め療法・睡眠法・免疫回復法 安保徹
糖尿病は、全力投球するガンバリ屋・・特徴的なのは、体力に自信があって徹夜してでも仕事をやりぬき、暴飲暴食もする攻撃的、積極的な生き方をする人に多いようです。頑張って無理して我慢するから血糖値が上がるのです。体の中では過労や心労などのストレスによってノルアドレナリンやアドレナリンなどの神経伝達物質が放出されます。そして交感神経が緊張して筋肉にたくさんのエネルギーを送り込むためのエネルギー源である糖が血液中に増えて血糖値が高くなります。困ったことに交感神経の緊張によって副交感神経は抑えられ血糖値を下げるインスリンが抑制され正常に分泌されなくなり血糖値が上がりっぱなしです。しかも交感神経の緊張が持続すると、顆粒球が増え活性酸素をまき散らします。活性酸素は、インスリンの分泌を抑制し同時に血流障害を引き起こし腎臓細胞にも障害を与えて、インスリンを分泌する膵臓を破壊していくので、さらに血液中のインスリンは減少するのです。この悪循環で血糖値が下がらなくなって糖尿病を発症してしまいます。

ですから、私は糖尿病の原因は交感神経の緊張にあると思っています。交感神経の緊張を招く最大の原因のストレスを解決しないでインスリンの働きばかりに目を向けて過度な食事療法や運動を行うことを中心にする治療法は、逆にストレスになってしまうのではないかと思っています。


病気のうちの8割は交感神経緊張の状態が続いて血流が滞って低体温になって引き起こされるものです。薬を飲みすぎて起こる病気も血流が滞って低体温になるからです。本来、無理な生き方が原因で病気になったのですから、生き方を変えるのがベストですが、とりあえず、病気のつらい症状から脱却しようとするには体を温めればいいのです。何度もいいますが、痛みや発熱は体が自ら治ろうとしている治癒反応なのですから、体の治癒力をじゃましないで、痛みから逃れる方法は積極的に血流を増やし治癒を助けることなのです。血流が増えれば、組織はその時点から修復を始めてくれます。

血流障害を起こす原因のほとんどが筋疲労と冷えですから、腰痛も膝痛も温めながら治して繰り返さないように少しずつ筋肉を付ければ治ります。治癒のポイントは保温と筋肉運動にあります。ゆるやかな運動をして筋肉を刺激し、発熱を促して血流を増やします。徐々に運動量を増やして筋力を高めていきます。
血流が回復するときには必ず痛みが伴います。これは治癒反応ですから、炎症や腫れがひどく痛みに耐えられない場合は別にして、薬はできるだけ使わないようにして、自分の体と相談しながら耐えられる痛みの程度を見極めて少しずつ行います。今からでも生き方はもちろん、病気の根本的な成り立ちや薬の弊害を理解して薬に頼ろうとする気持ちを転換してほしいと思います。〕